アラベスク
うちにある、バレエまんがです。
今日は、まんが「アラベスク」について書きたいと思います。
文庫版で、発行年は1994年となっていましたが、いつ買ったかは覚えていません。
作者は、山岸凉子先生。
山岸凉子先生の作品は、それ以前に「日出処の天子」を読んだことがありました。
この「日出処の天子」は、私の3000冊を超える漫画コレクションの中でもトップ10に入るくらい好きになりました。
そこからの、アラベスクってのも描いてるんだ~と買ったのがこれです。
「アラベスク」は、フランス語で「アラビアの」の意味だそうです。
ピアノにもアラベスクは
ブルグミュラー、シューマンなどありますが、私はドビュッシーのアラベスクが一番好きです。
ドビュッシー-アラベスク第1番 Debussy:ARABESQUE No.1
バレエでのアラベスクは、片脚で立ちもう片方の脚を後ろに伸ばしたポーズのことです。永遠を表すポーズと言われています。
私も、バレエの美しさをよく表しているこのポーズは大好きで、このブログのロゴにも使わせてもらっています。
主人公はノンナ・ペトロワです。
1971年に連載が始まったようですが、絵がいかにもその頃の少女漫画らしくて、見ているだけでもレトロかわいいのです。
ノンナやお友達、ライバルの私服もいっぱい出てきますが、ファッションも楽しめます。
ノンナは、背が高くて、そのことをコンプレックスに感じています。
背が高い上に、ポワントで立ったら、男の人を抜かしてしまいますからね~。
でも現在は、背の高いバレリーナが多いですね。
上野水香さんは170㎝。
シルヴィ・ギエムは175㎝。
うらやましささえ感じないほどのスタイルです。
ここまでスターダンサーなら良いけど、やっぱり背が高すぎることはどうしてもその分体重が増えてしまうので、以前に、ボリショイバレエで、背が170㎝で体重50kgのプリマが解雇されてしまうことがあったそうです。
見た目はかなり細いと思うのですが、50㎏を超えると、男性がリフトするのが大変だそうです。
ノンナはバレエをやっている子にしてはうじうじめそめそタイプの女の子ですが、お姉ちゃんは、バレエが上手で、しっかり者です。
ちなみに、山岸先生はずっと後になって、「テレプシコーラ」でも、しっかり者のお姉ちゃんと、弱気な妹を描きます。
ノンナは自分に自信がないのですが、ユーリ先生に、才能を見出され、レニングラード・バレエ学校に入ります。その後紆余曲折がありますが、興味がある方は読んでみてください。
山岸先生は、バレエ経験があって、バレエがお好きなので、内容も本格的です。ひとつひとつのパにも解説がついていて、一連の動きの軌跡をコマ送りで描いてあったりして、バレエの入門書としても、バレエをやっている人にも、楽しめます。
この頃はまだソ連だったので、今とは違う社会背景も興味深く、バレエを知らない人でも楽しめそうです。
今のちゃおやりぼんなどのまんがの絵になじんでいるうちの娘も、絵のレトロさは全然気にならないようで、喜んで読んでいます。
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